スケジュール調整ツール・アプリ11選|ビジネス向け無料サービス有
スケジュール調整ツールについて、種類とメリットを解説した上で、おすすめ11選と選定ポイントを紹介します。
ビジネスにおいて社内外とのスケジュール調整は必要かつ不可欠な反面、何往復ものやり取りや再調整、予定の仮押さえの発生などにより、煩雑化しがちです。こうしたなか、複数人のスケジュール調整を自動化して、最適な日程を素早く決定できる「スケジュール調整ツール」を導入する企業が増えています。
そこで本記事では、スケジュール調整ツールの種類とメリットについて解説した上で、スケジュール調整ツール・アプリのおすすめ11選と選定ポイントを紹介します。
目次 [非表示]
スケジュール調整ツールとは
スケジュール調整ツールとは、複数人のスケジュール調整を自動化して、最適な日程を効率良く決定するためのツールです。日程調整ツール・カレンダー調整ツールと呼ばれる場合もあります。
スケジュール調整ツールの種類|3タイプ
スケジュール調整ツールの種類は、大きく分けて3つのタイプに分かれます。
予約受付型
予約受付型は、システム上で共有されているスケジュールを基に、空いている時間から希望する日程を選んで予約するタイプのツールです。一般的なカレンダーツール(GoogleやOutlook)と連携しており、各個人が入力したスケジュールがリアルタイムで反映されています。
希望日程を選択すると、自分と相手のカレンダーツールに自動で予定が入ります。ツールによっては、Web会議用のURLが自動発行されるため便利です。
ただし、お互いが自らの予定をカレンダーツールに正確かつリアルタイムで入力していることが前提となる点は留意しましょう。
候補提案型
候補提案型は、提案者が日程候補を任意でピックアップ(仮押さえ)して、相手に選択してもらうタイプのツールです。提案された候補のなかから相手が希望日程を選択すると予約が確定し、結果がカレンダーにも自動で反映されます。
日程候補を自分でピックアップする手間は発生しますが、相手がカレンダーツールを利用していない場合や入力ができていない場合、勝手に日程を入れるのを避けたい場合などには有効です。
投票型
投票型は、提案者が候補日を複数あげて、各位に「〇・△・✕」といった回答を入力してもらい、日程を決めるタイプのツールです。「調整さん」や「伝助」などがこのタイプにあたり、もっともシンプルなスケジュール調整ツールといえるでしょう。飲み会など多人数が参加するイベントの日程調整によく用いられます。カレンダーツールとは連携しません。
スケジュール調整ツールのメリット
スケジュール調整ツールのメリットは、以下の5つです。
何往復もの連絡が不要になる
メールやチャットなどを用いた日程調整の際に発生する「何往復もの連絡」が不要となる点は、スケジュール調整ツールのメリットです。
例えばメールでスケジュール調整を行う場合、まず候補日程をあげて文章を添えたメールを送信し、相手からの返信を待ちます。先方からの返信を受けて、候補内で日程が決まれば決定の連絡を行い、候補内で決まらなければ別の日程で再度調整しなければなりません。
スムーズに行っても2〜3往復、日程が合わなければ何往復もというケースも起こり得ます。
そこでスケジュール調整ツールを用いれば、こうしたやり取りを省略することができ、煩わしさから解放されるとともに業務効率も向上します。
スケジュール決定が早くなる
スケジュール調整ツールを用いることで、スケジュールの決定が早くなります。
とくに予約受付型であれば、カレンダーツールに登録されたお互いの予定を比較し、予約可能な日程を瞬時に提示してくれます。候補日を提示して、相手からの返信を待つ時間を省略できるため、その分スケジュールの決定速度も早くなります。
候補提案型と投票型においても、相手が日程候補を選択するまでの待ち時間は発生しますが、細かなやり取りは不要となるため十分なスピードアップを望めます。
スムーズなスケジュール決定によって待ち時間が短縮されることで、プロジェクトやイベントの進捗が迅速に進むメリットにもつながるでしょう。
複数人のスケジュール調整を自動で行える
複数人のスケジュール調整を自動で行える点もメリットです。予約受付型のスケジュール調整ツールは、カレンダーツールに登録された複数人のスケジュールを自動で照らし合わせて、共通する空き日程を提示してくれます。
候補提案型と投票型の場合も、日程候補を上げて相手へ提示するまでは手動ですが、後の手間はほとんどかかりません。
従来であれば、提案者が関係各位に予定を確認し、すり合わせまで行わなければならなかった手間を省くことが可能です。
ダブルブッキングを防げる
スケジュール調整ツールを用いることで、同じ時間帯に重複して予定を入れてしまう「ダブルブッキング」を防げます。
スケジュール調整ツール上で予約が確定した場合、直ぐにカレンダーツールに予定が反映されます。これにより、既に埋まった日程に別の予定が入り込む余地がなくなり、予期せぬトラブルやミスを未然に防ぐことができるのです。
ただし本メリットは、カレンダーツールとの連携がないツールには当てはまりません。
予定の仮押さえによる機会損失を避けられる
予定を仮押さえしたことによって生じる機会損失のリスクを避けられる点も、スケジュール調整ツールを用いるメリットです。
例えば、ある重要な打合せを3つの候補日で仮押さえしている場合、どれかに確定するまではすべての候補日に予定を入れることができません。つまり、各候補日に生じる別の機会は断らなければならないのです。社内のみの話であればまだ良いのですが、商談など利益につながる話に影響しかねないため厄介です。
その点、予約受付型のスケジュール調整ツールであれば、仮押さえ無くピンポイントで予定が確定します。候補提案型や投票型の場合であっても、仮押さえの期間が短縮されるため、リスク低減につながります。
スケジュール調整ツール・アプリのおすすめ11選
スケジュール調整ツール・アプリのおすすめ11選を紹介します。ここでは、ビジネス向けのものをピックアップしています。
Direct Scheduling

Direct Scheduling(ダイレクトスケジューリング)は、弊社ダイレクトソーシングが提供する予約受付型のスケジュール調整ツールです。「採用専用のスケジュール調整ツール」は、2024年1月時点では本サービスのみです。
人材紹介会社に日程調整用URLを共有しておけば、面接日程が自動的に決まります。部署を問わず全面接官を登録しておき、自在に日程調整を組むことも可能です。また、採用面接には不可欠な個⼈情報取扱いの同意書の取得機能も備えています。
以上から採用活動用のスケジュール調整ツールを検討する企業にとっては、とくにおすすめのツールです。
連携可能ツール |
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料金体系 |
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無料で利用できるスタータープランの場合は、日程調整URLは1つまでです。プロプラン以上で、無制限となります。ビジネスプランは、全員の予定を合わせる「AND予約」や1人でも予定が合えば OKとする「OR予約」にも対応しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
採用向け日程調整ツール「Direct Scheduling」
調整アポ

調整アポは、株式会社RECEPTIONISTが提供する予約受付型・候補提案型のスケジュール調整ツールです。クラウド受付システムで有名になった同社が手がけており、スケジュール調整と当日までのフォローアップを自動化する法人向けツールとして展開しています。
連携可能ツール |
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料金体系 |
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参照先:https://scheduling.receptionist.jp/
日程調整のNitte

日程調整のNitteは、株式会社ウォンバットテクノロジーが提供する予約受付型のスケジュール調整ツールです。相手に空き日程を共有し、希望日時が選択されればリアルタイムで予定が更新されます。
連携可能ツール |
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料金体系 |
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フリープランとプロプランの場合、調整方法は「1対1調整」に限られますが、法人向けのチームプランの場合は、「代理調整」「複数人調整」「3者間調整」「または調整」など高度なスケジュール調整が可能となります。
参照先:https://site.nitte.app/
Spir

Spirは、株式会社Spirが提供する予約受付型のスケジュール調整ツールです。ビジネスを成長させる日程調整ツールと謳っており、AND予約やOR予約にも対応しています。
連携可能ツール |
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料金体系 |
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TimeRex

TimeRexは、ミクステンド株式会社が提供する予約受付型のスケジュール調整ツールです。日程候補のリストアップや予定登録、Web会議のURL発行などのスケジュール調整業務を自動化できます。
連携可能ツール |
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料金体系/1ユーザーあたり |
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フリープランの場合でも、商談や打合せなど用途別のカレンダー作成数と日程調整回数は無制限です。ただし、1対1のスケジュール調整に限られます。
参照先:https://timerex.net/
スケコン

スケコンは、株式会社TIME MACHINEが提供する予約受付型・候補提案型のスケジュール調整ツールです。日程調整とあわせて、オンライン名刺交換を行える点が特徴です。
連携可能ツール |
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料金体系/1ユーザーあたり |
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なお日程調整の回数は、成立時のみカウントされます。フリープランの場合、日程調整の回数が月8回に限られていますが、1対1に限らず複数人のスケジュール調整も可能です。スタンダードプランは月20回までに増え、ビジネスプランになると無制限となり、OR予約機能が追加されます。
参照:https://schecon.com/
Jicoo

Jicooは、ジクー株式会社が提供する予約受付型・候補提案型のスケジュール調整ツールです。スケジュール調整機能はもちろん、プランによってはリマインド通知のタイミングやテキストのカスタマイズ、予約画面のWebページへの埋め込みなどにも対応しています。
連携可能ツール |
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料金体系/1ユーザーあたり |
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いずれのプランとも、予約ページ数および予約数は無制限です。OR予約やAND予約はProプラン以上で可能となり、席数指定のセミナー型予約ページやリマインド通知のカスタマイズはEnterpriseプラン以上で可能となります。
参照:https://www.jicoo.com/
クロジカスケジュール管理

クロジカスケジュール管理は、ジクー株式会社が提供する予約受付型のスケジュール調整ツールです。URL送信と相手に候補日を選んでもらう2ステップで日程調整を行えます。
連携可能ツール |
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料金体系/1ユーザーあたり |
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フリープランは登録件数に制限があり、ベーシックプラン以上で無制限となります。またストレージ容量に差があり、「フリープランで10MB/社、ベーシックプランで20GB/社、プレミアムプランで100GB/社」と変化します。
参照先:https://kurojica.com/
日程調整さくらさん(AIさくらさん)

日程調整さくらさん(AIさくらさん)は、株式会社ティファナ・ドットコムが提供する予約受付型のスケジュール調整ツールです。AIとの会話のみで日程調整を完結できる点を強みとしています。また、各企業の業務内容にあわせてカスタマイズも依頼可能です。
連携可能ツール |
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料金体系/1ユーザーあたり |
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参照先:https://www.tifana.ai/products/scheduleadjustment
WAAQ LINK

WAAQ LINKは、waaq株式会社が提供する予約受付型・候補提案型・投票型のスケジュール調整ツールです。複数人での日程調整やリマインド通知、Webページへの埋め込みなどにも対応しています。
連携可能ツール |
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料金体系/1ユーザーあたり |
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You can book me

You can book meは、イギリスの会社であるYouCanBook.me Ltdが提供する予約受付型・候補提案型のスケジュール調整ツールです。今のところ日本語ページは準備されていませんが、海外人材を採用する企業にはおすすめです。
連携可能ツール |
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料金体系/1ユーザーあたり |
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スケジュール調整ツールの選定ポイント
スケジュール調整ツールを選定する際には、以下4つの選定ポイントを確認しましょう。
AND予約やOR予約に対応しているか
全員の予定を合わせる「AND予約」、1人でも予定が合えば OKとする「OR予約」にも対応しているスケジュール調整ツールを選定することをおすすめします。
打合せは複数人で行うケースが多く、参加者全員に共通する空き日程を照らし合わせることができるAND予約は欠かせません。また、問合せに対する初回商談や面接のように、いずれかの担当者が対応できれば良いケースでは、OR予約が有効です。
まずは無料で使用感を試せるか
スケジュール調整ツールは、導入後の使用頻度が高いため、本契約前に無料で使用感を試せるものから選びましょう。使用頻度がとくに高い部署の社員に、実際に試して意見を収集することが大切です。
カレンダーツールなど既存ツールと連携できるか
GoogleカレンダーやOutlookカレンダーなど、自社が既に使用しているツールと連携できるスケジュール調整ツールを選定することが重要です。無料プランを活用して、問題なくスムーズに連携できるかを確認すると良いでしょう。
利用目的に合っているか
そもそもの利用目的と、スケジュール調整ツールの機能や使用感が合っているかの確認は非常に重要です。
とりわけ、問合せからの初回商談受付や採用活動(面接やカジュアル面談など)に用いる場合は、日程調整回数や予約ページ、利用ユーザー数が膨大になります。日程調整が膨大となっても卒なく運用できるか、各案件を管理しやすいかなども確認しておきましょう。
まとめ
スケジュール調整ツールとは、複数人のスケジュール調整を自動化して、最適な日程を効率良く決定するためのツールです。種類は「予約受付型」「候補提案型」「投票型」の3タイプに分かれます。
スケジュール調整ツールのメリットは、「何往復もの連絡が不要になる」「スケジュール決定が早くなる」「複数人のスケジュール調整を自動で行える」「ダブルブッキングを防げる」「予定の仮押さえによる機会損失を避けられる」の5つです。
スケジュール調整ツール・アプリのおすすめ11選を紹介しましたので、選定ポイントとあわせて自社に合ったツールの検討にお役立てください。
とりわけ、弊社ダイレクトソーシングが提供するDirect Scheduling(ダイレクトスケジューリング)は、「採用専用のスケジュール調整ツール」です。複数人かつ複数回の面接日程の調整など、膨大になりがちな採用活動におけるスケジュール調整の手間を、採用向け日程調整ツールで一気に解消します。
無料プランもありますので、ぜひこちらをご覧ください。
採用向け日程調整ツール「Direct Scheduling」
代表取締役: 竹村 朋晃