無料の日程調整ツール14選 | 特徴・機能・有料プラン・選び方を解説
ダブルブッキングのリスクを抑えつつ、スムーズに日程調整をしたい場合は、日程調整ツールの利用がおすすめです。しかし、日程調整そのものがビジネスにおける利益を生み出すわけではないため、有料ツールは避けたいと思う方もいるでしょう。
そこで本記事では、おすすめの無料の日程調整ツールを14個紹介します。
ビジネス向けと学生向けのツールと、それぞれの選び方のポイントについても解説しますので、日程調整ツールの導入を検討している方はぜひ最後までチェックしてください。
日程調整ツールとは
日程調整ツールとは、打ち合わせやイベントなどの参加者とスケジュールを調整する際に便利な機能を備えたツールのことです。日程調整にメールや電話、カレンダーアプリなどを使用する場合、伝達ミスによってダブルブッキングとなったり、入力を忘れたりするおそれがあります。
日程調整ツールを利用することで、参加者のスケジュールをスムーズかつ確実に調整できます。
日程調整ツールの使い方や機能について、さらに詳しく見ていきましょう。
使い方
日程調整ツールの使い方は、ツールによって異なります。多くのツールは、以下の流れで使用します。
1.候補日をツール上で設定する(例:1月10~20日の10:00~15:00)
2.参加者にスケジュール入力画面のURLを自動送信
3.参加者がURLを開いて都合がよい日程を選択する
4.入力結果が集計される
5.最適な日程を選択する
スケジュール入力画面には、「戦略会議」「面談」など、日程調整の理由を記載できるため、候補者へ個別に詳細を連絡する必要がありません。
機能
日程調整ツールの機能はツールによって異なります。ここでは主な機能を紹介します。
機能の種類 |
特徴 |
日程調整 |
複数の参加者に日程調整画面のURLを送信し、都合が良い日程をスムーズに絞り込む |
各種連携機能 |
SlackやGoogleカレンダーなどと連携することで、日程調整ツールで決定した予定を自動反映できる |
オンライン・オフラインの会議室の確保 |
オンラインミーティングURLを自動生成してメンバーに送信、または会議室の利用の予約を自動で行える |
リマインドメール |
日程が近づくと、参加者へ自動でリマインドメールを送る |
アドレス帳 |
参加者のメールアドレスを登録しておくことで、より速やかに日程調整画面のURLを送信できるようになる |
日程調整ツール無料版と有料版の違い
無料の日程調整ツールの利用を検討する際は、有料版との違いを理解し、納得したうえで最適なツールを選ぶことが大切です。無料版と有料版の違いについて、詳しく見ていきましょう。
コスト
無料の日程調整ツールは、初期費用だけではなく月額費用や年額費用などもかかりません。そのため、コストをなるべく抑えたい方にとっては、最初の候補となるでしょう。また、無料と有料の両方があるツールの場合、有料版に切り替えることで、より多くの機能を利用できるようになります。
機能
無料の日程調整ツールには、日程調整機能やリマインドメールなどの基本的な機能が搭載されているため、より円滑な日程調整による業務効率化を求めない人に向いています。有料版の日程調整ツールは、使いこなせば無料版よりも円滑な日程調整が可能です。
たとえば、「Direct Scheduling」には、特定の文言を含む予定だけを空き日程に設定できる機能や、祝日の予約を自動で防ぐ機能など、業務効率化につながる機能を多数搭載しています。
広告表示やセキュリティ
無料版と有料版では、広告表示やセキュリティにも違いがあります。
多くの無料版の日程調整ツールには、広告が表示されます。広告をクリックしたり広告経由で商品やサービスを購入したりすることで、ツール開発者が収益を獲得します。ただし、無料版と有料版の両方があるツールの場合、広告が表示されないものがほとんどです。
ビジネス用途で利用する場合、広告が表示されることは望ましくないでしょう。
また、無料版よりも有料版の方が高度なセキュリティ対策が施されている場合もあります。日程調整ツールには個人情報を登録するケースが多いため、情報漏えいによって企業の信頼性を低下させないためにも、十分なセキュリティ対策が施された日程調整ツールを選ぶことが大切です。
【タイプ別】無料の日程調整ツールおすすめ14選
日程調整ツールによって機能や特徴、有料プランの有無などが異なります。ここでは、ビジネス向けと学生向けに分けて、おすすめの無料の日程調整ツールを合計14個紹介します。
ビジネス向けの日程調整ツール8選
ビジネス向けの日程調整ツールは、会議室の自動予約や自動リマインド、カレンダー連携などの機能が充実している傾向があります。おすすめのビジネス向け日程調整ツールを8つ紹介します。
Direct Scheduling
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Direct Scheduling(ダイレクト・スケジューリング)は、採用活動において瞬時に複数の面接官と応募者の日程を調整できるツールです。
60万件の採用データを活用した戦略提案と実行支援を行う「株式会社ダイレクトソーシング」が提供しているため、採用特化の機能が充実しています。
応募者に日程調整画面のURLを送信し、応募者はその中から都合の良い日時を選択して登録します。ツール上でのみ採用活動の日程調整を行えば、ダブルブッキングの心配がありません。
また、法改正により大きな注目を集めている個人情報の取り扱い同意文について、企業独自にカスタマイズできる点も大きな魅力です。採用担当者の業務効率化手間の軽減と同時に、コンプライアンスへの対応を強化できます。
主な機能 |
・複雑な条件における日程調整機能 |
料金 |
・スターター……0円 |
bookrun
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bookrunは、手軽かつ迅速に日程調整ができるツールです。メンバーのGoogleカレンダーやOutlook予定表と連携することで複数人の空き日程を確認し、自動で抽出された予約可能な時間帯の中から候補日の入力を依頼できます。日程調整ページのURLを相手に共有するだけで日程の調整が可能です。
また、Web会議ツールのミーティングURLの自動発行や、リマインドメール機能など、便利な機能が充実しています。
主な機能 |
・空き枠表示 |
料金 |
Free……0円 |
Nitte
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Nitteは、採用活動向けの予約型の日程調整ツールです。面接官のカレンダーと連携することで、ダブルブッキングを防ぐことができます。候補者は面接官の予定が空いている日の中から都合が良い日を選ぶだけで日程調整が完了するため、大きな負担をかけません。
3社間調整や1対1の調整など、日常業務における面談や商談にも利用できる機能を搭載しています。
主な機能 |
・面接官の空き予定と候補者のリアルタイムな連携 |
料金 |
フリー……0円 |
Jicoo
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Jicooは、GoogleカレンダーやOutlook予定表などと連携し、空き状況をリアルタイムで反映しつつ予定を調整できる日程調整ツールです。1on1からグループまで日程調整を自動化できます。移動時間のバッファの設定やリマインド通知など、日程調整から当日までの業務を効率化します。
AIが対話形式で専属秘書のようにタイムマネジメントをサポートする点も魅力です。
主な機能 |
・複数カレンダー連携 |
料金 |
Free……0円 |
調整アポ
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調整アポは、スケジュール調整と当日までのフォローアップを自動化し、ビジネスのスピードを向上させる日程調整ツールです。GoogleカレンダーやOutlook予定表などと連携することで複数人の候補日が表示されます。
オリジナル項目を追加できるため、相手や取引先に合わせた日程調整が可能です。また、予約確定時に自動でWebミーティングURLが発行され、予約間近になればリマインドメールも自動で送信されます。
主な機能 |
・カレンダー連携 |
料金 |
要問い合わせ |
Schecon
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Schecon(スケコン)は、日程調整とオンライン名刺交換を無料で行えるツールです。GoogleやOutlook予定表との連携により、予定が自動で反映されます。また、UI/UXデザインを100名以上のユーザーアンケートを元に改善されており、ITツールに慣れていない方でもスムーズに利用できます。暗号化によるセキュリティが万全で、個人情報の取り扱いについてはプライバシーマークを取得しています。
主な機能 |
・Google・Outlook予定表との連携 |
料金 |
フリープラン……0円 |
eeasy
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eeasyは、GoogleカレンダーやOutlook予定表との連携によって、円滑にダブルブッキングの心配がない日程調整ツールです。日程調整URLを共有するだけで予定を調整できるため、業務効率が向上します。また、eeasyを利用していない人との日程調整も可能なため、普段は社内で使用し、必要に応じて取引先との日程調整に利用する方法もあります。
主な機能 |
・GoogleカレンダーやOutlook予定表との連携 |
料金 |
・無料プラン |
biskett
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biskettはGoogleカレンダーとの連携によって、効率的に日程調整を行えるツールです。ログイン後に日程調整用のURLを発行し、相手に送信します。相手が日程を選択すると、自動的にカレンダーに予定が登録され、調整が完了します。
会議室も同時に予約できるうえに、チャットツールのSlackとの連携も可能です。柔軟なカスタマイズ機能と複数名の同時アサインも魅力的で、業務効率を格段に高めてくれます。
主な機能 |
・Googleカレンダーとの連携 |
料金 |
Personal……750円/月 |
waaq Link
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waaq Linkは、日程の指定と候補日からの選択、投票形式の3つの方法で日程調整ができるツールです。予約確定時には、ZoomやGoogle Meet、Microsoft TeamsのURLが自動で発行されます。日程調整フォームのやカレンダー設定を自社や取引先に合わせてカスタマイズできます。また、仲介事業者向けの三者間調整機能も搭載している点も魅力的です。
主な機能 |
・予約確定時にミーティングURLを自動発行 |
料金 |
要問い合わせ |
TimeRex
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TimeRex(タイムレックス)は、GoogleカレンダーやOutlook予定表とのシームレスな連携により、日程候補のリストアップと予定の自動登録ができる日程調整ツールです。
Web会議ツールとの連携により、調整完了時には自動的に会議のURLが発行・通知されます。また、ウィジェットや設問項目のカスタマイズ、キャンセル・リスケの自動化、リマインドメール、外部サービスとの連携、データ分析など、業務効率化につながるさまざまな機能が搭載されています。
主な機能 |
・GoogleカレンダーとOutlook予定表との自動連携 |
料金 |
フリー……0円 |
学生におすすめの日程調整ツール4選
学生向けの日程調整ツールは、シンプルなデザインで最低限の機能のみ搭載している傾向があります。おすすめの学生向け日程調整ツールを4つ紹介します。
tappy
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Tappyは手軽で使いやすい日程調整サイトです。利用登録やツールのインストールが不要で、パソコン、タブレット、スマートフォンからいつでもアクセスできます。ユーザーフレンドリーなデザインのため、スマホアプリを使い慣れていない方でも利用できるでしょう。
時間割形式やカレンダー形式を活用し、直感的な操作で日程を調整できます。時間割表を使用すれば、主に大学の授業の空き時間を考慮してスケジュールを組むことが可能です。
主な機能 |
・時間割形式とカレンダー形式による日程調整機能 |
料金 |
無料 |
TimeTree
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TimeTreeは、カレンダーの共有機能とチャット機能を備えたアプリです。新しい予定や変更された予定は通知されるため、すれ違いやダブルブッキングを防ぐことができます。家族、友人、同僚など、コミュニティごとに複数のカレンダーの作成が可能です。
直感的な操作で日程調整ができるため、アプリを使い慣れていない人でも利用できるでしょう。
主な機能 |
共有機能 |
料金 |
無料プラン |
トントン
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TONTON(トントン)は、使いやすい日程調整ツールです。主催者は「日程を選ぶ」ボタンをクリックし、カレンダーから日付を選びます。日付登録後にURLをコピーして参加者に送信し、参加者が「予定を追加する」ボタンから予定を入力してニックネームと削除パスワードを設定します。主催者は最適な日程を「決定日時を登録する」から記載し、参加者に知らせます。
主な機能 |
・ニックネーム設定 |
料金 |
無料 |
調整丸
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調整丸は、候補の日程やお店を入力してイベントを作成し、参加者と日程を調整できるツールです。参加者にURLを送信し、参加者が名前を入力したうえで候補の日程やお店について回答するだけで調整が完了します。
ぐるなびから候補店を追加できるため、お店選びから日程調整までスムーズに進むでしょう。スマホとPCの両方からアクセス可能なため、速やかな対応が期待できます。
主な機能 |
・お店の設定 |
料金 |
無料 |
日程調整ツールの用途・活用方法
日程調整ツールは、さまざまな場面で利用できます。今回、利用を検討しているシーン以外でも活用できる場面があるかもしれません。日程調整ツールの用途・活用方法について詳しく紹介します。
異なる場所にいる関係者との日程調整
日程調整ツールは、支社や本社、自宅に分散しているチームメンバーや取引先との打ち合わせにおいて、スケジュールを迅速に調整できます。リモートワークやフレックスタイム制などが登場している現代において、日程調整ツールのメリットはより大きくなりつつあります。
コア業務への集中
日程調整ツールを活用することで、日程調整にかかる時間を大幅に削減し、コア業務に集中しやすくなります。例えば、会議や打ち合わせの日程調整において、メールや電話で参加者に連絡を取る場合、返信を待つ時間やメッセージを打つ時間などがかかります。
日程調整ツールはスケジュール入力画面のURLを参加者に送信し、後は入力と自動集計されるのを待つだけです。日程調整にかかる時間を大幅に削減できるため、コア業務に集中しやすくなるでしょう。
社内のコミュニケーションの円滑化
会議や打ち合わせが必要なものの、日程調整に時間と手間がかかるため諦めてしまうケースがあります。その結果、顔を合わせて会議や打ち合わせをすべきところ、テキストコミュニケーションで済ませてしまいがちです。
そうなれば、相手の心情を十分に理解できなかったり、戦略立案における意見交換が不十分になったりして、ビジネスに悪影響がおよぶ可能性があります。日程調整ツールを導入すれば、必要なときに会議や打ち合わせを行いやすくなり、社内のコミュニケーションが円滑になるでしょう。
イベント調整やプロジェクト管理での利用
日程調整ツールは、イベントの調整やプロジェクトの管理においても有用です。例えば、大規模なイベントには多くの関係者がいるため、それぞれのスケジュールを考慮して日程を調整するのには多大な時間と手間がかかります。
日程調整ツールを使用することで、オンライン上でスケジュールを速やかに入力し、最適な開催日を確認できます。
また、プロジェクトの管理においては、定期的に会議や打ち合わせを行う際に日程調整ツールが役立ちます。複数の会議や打ち合わせの日程を決めるには、それだけ多くの時間がかかるうえに、進捗状況によっては変更もやむを得ません。
日程調整ツールを利用すれば、そのような変更や中止などがあっても速やかに対応できます。
タスクの分担方法の速やかな判断
日程調整ツールを活用することで、各メンバーのスケジュールを速やかに確認し、タスクを的確に分担できるようになります。例えば、Aというタスクを指示できる人物が3人居る場合、日程調整ツールを利用してスケジュール的に担当が可能かどうかを確認します。
同じようにタスクBやタスクCも分担していけば、各メンバーの業務量が過剰になることもありません。このように単なる日程調整ではなく、タスク管理に使えることも日程調整ツールのメリットです。
無料の日程調整ツールの選び方
日程調整ツールは、次の3つの観点で選ぶことが大切です。
・用途が合っているか確認する
・機能に過不足がないか検討する
・口コミや評価をチェックする
それぞれ、選び方のポイントについて詳しく見ていきましょう。
用途が合っているか確認する
無料の日程調整ツールを選ぶ際に、そのツールの用途に応じて選ぶことが重要です。
例えば、ビジネス利用を考える場合、大規模なプロジェクトの進捗管理や会議の調整が中心になります。このような用途に適したツールは、多くの参加者を効率的に調整できる機能や、通知機能、リマインダーが充実していることが求められます。また、カレンダーとの連携がスムーズで、セキュリティ対策もしっかりしていることが重要です。
一方で、プライベート利用を主とする場合は、友達や家族との予定の共有や飲み会の日程調整が中心となります。こうした場合は、シンプルで使いやすく、通知機能やリマインダーがあることで、予定のミスを防げるツールが適しています。プライベートな予定であるため、個人情報のセキュリティにも気を付ける必要があります。
用途によって異なる要件を考慮することで、最適な無料の日程調整ツールを見つけることができます。
機能に過不足がないか検討する
無料の日程調整ツールを選ぶ際に、必要な機能に焦点を当てて選ぶことが重要です。多機能なツールは価格が高い傾向にあります。用途によっては無料のツールで必要十分でしょう。
大規模な会議やイベントを調整する場合には、多くの参加者を効率的に調整できる機能が必要です。また、重要な予定の前日や変更があった際に通知を受け取る機能も便利です。
オンラインミーティングのURLの自動取得、会議室の自動予約なども業務効率化につながります。必要な機能をリストアップし、コストやセキュリティなどと比較したうえで最適なツールを選びましょう。
評価や口コミをチェックする
ツールを実際に利用した人物の感想や満足度などの確認も必要です。次のような項目をチェックしましょう。
・使用目的
・使用感
・良かったところ
・悪かったところ
・サポート体制
どれだけ口コミ評価が高かったとしても、自身のニーズに適していなければ最適なツールとは言えません。同じような使用目的や業界、予算感のユーザーの意見は、ツール選びにおいて重要な判断材料となります。
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Direct Schedulingは採用向けの日程調整ツールで、複数の面接官と応募者の日程を瞬時に調整できます。効率的に面接スケジュールを立てられるため、採用活動がスムーズに進みます。さらに、人材紹介会社に対してオンラインミーティングのURLや面接日時を自動送信するため、別途メールを送る必要もありません。このように、採用担当者の手間と時間を削減しつつ、採用活動を円滑に進める機能が充実しています。
代表取締役: 竹村 朋晃